口臭予防に歯磨きなどでできること

新しい出会いが増える春。人と話すとき、自分の口の匂いって気になりますよね。「もしかして、くさい?」と思っても、人には聞きづらいものです。

そんなとき、自分でこっそりチェックできる方法や、歯磨きなどでできる口臭予防の方法をご紹介します。

自分でこっそり口臭をチェックする方法

口臭のケアをするには、まずは自分の口が実際にくさいのかどうかをチェックしたいところですよね。

口臭相談のできる歯医者さんに行くのが一番確かですが、とりあえずこっそり自分でチェックできる方法をご紹介します。

今すぐできるチェック法

① 空のコップの中に息を吐き出し、すぐに手でコップにフタをします
② そのままで一旦新鮮な空気を吸い込み、一呼吸置いてからコップの中の匂いをかぎます
(参考:『オーラルケアバイブル/医学情報社』)

このときにコップから嫌な匂いがしたら、口臭のケアが必要かもしれません。

機器を使ったチェック法

もっとはっきりとした形でチェックしたい人には、ブレスチェックの機器を使うのもおすすめ。小さな機器に息を吹きかけるだけで、匂いのレベルを数値や色で示してくれる優れモノです。

有名どころでは、ダイエット社食でおなじみの健康機器メーカー・タニタが「ブレスチェッカー」という商品名で販売しています。小型で持ち歩きもできるので、いつでも気になるときに自分で口臭をチェック。デート中や合コンのときにも便利なアイテムです。

口臭予防&ケアの方法は?

さて、チェックしてみて実際に口臭があるとなれば、ケアがしたいですよね。口臭の原因は様々ですが、その8割以上はお口の中にあると言われています。

原因によっては、歯医者さんで治療しなければ改善できない口臭もあります。例えば、むし歯や歯周病が放置されていたり、セルフケアでは落とせないところに汚れがこびりついてしまったりしている場合です。

「最近歯医者さんに行っていないな...」なんて人は、一度歯医者さんのチェックやお手入れを受けた後、セルフケアを行うことをおすすめします。

○口臭予防に役立つ成分の入った歯磨き粉を使う

日常でもっとも簡単に行えるのは、毎日の歯磨きで口臭予防をすることです。歯磨き粉には様々な種類があるので、口臭予防に役立つ成分の入った歯磨き粉を選んでみましょう。

[口臭予防に役立つ成分(薬用系殺菌剤)]

・塩化セチルピリジニウム(CPC)
・ヒノキチオール
・イソプロピルメチルフェノール など

[口臭予防に役立つ成分(天然系)]

・ペパーミント
・クローブ
・ラベンダー
・タイム
・ココナッツオイル
・なた豆
・柿渋 など


○フロス(糸ようじ)や歯間ブラシを使う

いくら消臭作用の期待できる歯磨き粉を使っても、歯ブラシだけでは歯のすき間の汚れが落とせません。すき間に食べかすが残っていると、細菌がそれを分解して臭気のあるガスが発生してしまいます。

せめて1日に一回は、フロスや歯間ブラシですき間も綺麗に磨きましょう。歯にものが挟まりやすい人は、食後ごとに行うとさらに効果的です。

○舌を磨く

口臭の原因の1つとして、舌にこびりついた汚れやコケ(舌苔)もあげられます。舌の表面がやけに白っぽくにごって見えたら、歯磨きのときに舌も磨いてみましょう。

ただ、舌はとてもデリケート。ゴシゴシ磨くのは絶対にNGです。また、とくに汚れていなければ毎日行う必要はなく、多少白っぽいのは普通の状態です。汚れの気になるときに専用のやわらかな舌ブラシを使い、優しく数回なでる程度にとどめましょう。

○口臭対策スプレーを使う

とにかく今すぐ口臭を何とかしたい!というときに役立つのが口臭予防スプレー。強い香料でごまかすものより、消臭成分や殺菌成分の入ったものがおすすめです。

わりと即効性があると言われているのが、「ハーペント」というスプレー。酸化亜鉛の消臭作用や塩酸クロルヘキシジンの殺菌作用で、自然に匂いの原因をカットしてくれる感じです。

○洗口液を使う

最近は、洗口液も様々なタイプが市販されています。食後や歯磨き後に使うようにすると、お口の中がスッキリとします。

アロマの好きな人は、自分で口臭予防の洗口液を作ることもできます。

・水100ml
・ティートリー精油 1滴 殺菌作用
・ペパーミント精油 2滴 消臭作用

これらを清潔な容器でよく混ぜ合わせて口をゆすぐだけ。
ティートリーには殺菌作用が、ペパーミントにはおなじみの消臭作用があります。

○緑茶やハーブティーで口をゆすぐ

洗口液が苦手...という人は、殺菌作用や防臭作用のある緑茶やハーブティーで口をゆすぐのもおすすめです。やりすぎると茶渋がつきやすくなるので、軽くサッとゆすぐようにしましょう。

ハーブティーは、上の口臭予防に役立つ成分のところにも書いたペパーミント、クローブ、タイムなどが向いています。もちろん、飲むことでも効果が期待できます。

○口をよく動かす

口臭予防には、ツバ(唾液)も重要な働きをしています。ツバには自然の浄化作用や殺菌作用があるので、ツバが十分に出ているとお口は匂いづらくなります。

「緊張すると口がくさくなる」と言いますが、あれは交感神経の高まりによってツバの分泌が妨げられてしまうからです。

とくに女性は、ホルモンバランスの影響で、ツバが少なくなるドライマウスの人が多いと言われています。生理前だけ口臭がでるという人も。
また、年齢とともにツバの量は減少します。

ホルモンや年齢による変化はある程度避けられませんが、口をよく動かすことでツバの分泌を助けることができます。

・食事は十分に噛んで食べる
・キシリトールなど歯に良いガムを噛む
・口まわりの筋肉をトレーニングする
・話すときに口をしっかり開ける

などなど。

しっかりと噛み、口の動きを意識しながら話す。これだけで、ツバの量はだいぶ変わります。よく噛めば消化もよくなり、食べ過ぎが防げてダイエットにも。
口まわりの筋肉がきたえられれば、フェイスラインがシャープになってリフトアップ効果もあるのでおすすめです。

まとめ

お口の中に口臭の原因がある場合、毎日のセルフケアと歯医者さんでのチェックを定期的に行うことで、改善と予防が期待できます。とくに毎日の歯磨きは重要なので、夜寝る前には顔と同じように丁寧なケアをして、口臭を予防しましょう。

お口の中以外の口臭の原因としては、胃腸の不調、便秘、ストレス、鼻やのどの病気などが考えられています。